「ヘルスケアと環境」の分野で安心・安全なサービスを提供
株式会社トーカイは、1955年、高度経済成長期を支えた建設現場の飯場(作業員の宿泊所)に対して布団をレンタルする「東海綿業株式会社」として創業いたしました。その後、「ヘルスケアと環境」の分野で事業領域を拡大させながら成長を続け、現在は「健康生活サービス」「調剤サービス」「環境サービス」の3つのセグメントで事業を展開しています。
「健康生活サービス」においては、寝具・リネン類のレンタルや看護補助、院内物流管理、給食の提供など、医療機関や介護福祉施設からアウトソーシングされる業務を受託する病院関連事業や、介護用品のレンタルを行うシルバー事業のほか、ホテル等宿泊施設向けの寝具・リネンサプライ事業、クリーニング設備製造事業などを行っています。
「調剤サービス」においては、東海地方を中心に調剤専門の“たんぽぽ薬局”を130店舗展開しています(2019年8月末現在)。患者宅を訪問して薬の提供や服薬指導を行う在宅調剤にも積極的に取り組み、皆さまの身近な「かかりつけ薬局」として地域医療を支えています。
「環境サービス」では、50年超の歴史を誇る自社ブランド“リースキン”のフランチャイズチェーンを全国で展開し、マットやモップなどのレンタルを行っています。近年は他社との差別化を図るため、トイレ周りの商品開発に注力し、「トイレ周り日本一」を目指しています。また、ビルやオフィスの清掃・管理を行うビル清掃管理事業では、医療機関や介護福祉施設を対象にした、院内感染防止のための清掃に注力しています。
トーカイグループの強みを活かし、ヘルスケア分野でさらなる成長を
現在、トーカイグループは医療と介護の両分野で幅広く事業を展開していることを強みに、国が目指す「地域包括ケアシステム」の構築に寄与する「総合ヘルスケア企業」としてさらなる成長を目指しております。
ヘルスケア業界では、いわゆる団塊の世代の方々が後期高齢者となる2025年に向け、さまざまな施策が講じられています。そうした中で、「病院から在宅へ」の流れがますます加速し、医療と介護の分野がより連携を強化していくことが求められていますが、その両分野で長年事業を展開してきたトーカイグループは、これまでに築き上げた経営資源を活かして、医療と介護の橋渡し役を担っていくことができると考えております。
例えば、現在の主力事業の一つである「シルバー事業」では、当社の福祉用具専門相談員が、病院の相談員や理学療法士などリハビリの専門家と協力し、ご高齢の患者さまが退院後に快適な在宅生活を送ることができるよう幅広い提案を行っています。介護分野での実績だけではなく、病院からも厚い信頼を得ている当社だからこそ、より多くの皆さまのお役に立つことができると感じております。
また、一方では、拡大する在宅市場に提案できる新たな在宅向け医療・介護サービスの開発にも積極的に取り組んでいます。その一つとして、リストバンド型のIoTウエアラブル機器を活用した「24時間オンライン脈拍モニタリングシステム」を昨年に事業化いたしました。医療機関や介護福祉施設などでの実証実験を積極的に進めながら、引き続き、事業の拡大に向け鋭意取り組んでまいります。