ソーダニッカは、1947年にソーダ製品の販売会社として設立以来、基礎原料から機能製品まで幅広い化学品を取り扱う専門商社として、長年にわたり国内産業界の発展をサポートしてまいりました。なかでも、さまざまな用途に用いられる、主力商品のか性ソーダは、主要拠点に自社タンクを設け、多くのお客様の要望に迅速に応えることで、国内トップクラスのシェアを誇っています。また、フィルム・軟包材などのパッケージ関連商品に強みを有し、特に、異なる性能のフィルム同士を貼り合わせた複合フィルムは、食品のロングライフ化や異物混入防止対策に寄与しています。
社会・産業界の構造が大きく変化し、社会変革の波が加速する現状に対応し、当社グループは、専門商社としての情報・ネットワークを駆使して、付加価値を創出してまいります。
当社グループは、2016年4月にスタートした長期ビジョン「Go forward」のもと、2025年のありたい姿を「基礎化学品主体の専門商社から脱却し、アグレッシブな化学品・機能製品の総合商社への変革を目指す」と定め、“守りから攻めへ”と意識改革を断行しています。その第1ステージとなった「Go forward STAGE 1」(2016年度~2018年度)では、“攻”の意識改革に基づいた「次の成長に向けた土台づくり」が着実に進行しました。
現在は、長期ビジョン達成の第2ステージとなる「Go forward STAGE 2」(2019年度~2022年度)を遂行しています。本計画では、第1ステージで作り上げた土台を基に「将来の飛躍に向けた成長軌道を切り開く」ステージと位置付け、国内市場では次の時代を支える新しい事業の確立、海外市場では更なる拡大に向けたアジア市場の開拓に取り組んでまいります。
「Go forward STAGE 2」における2020年度の取り組みとして諸施策を展開しています。
国内市場においては、販売市場を軸とした営業体制に再編するとともに、新たなビジネスモデルの構築について、インフラ産業・生活産業へのアプローチを加速させる中で、日用品のビジネスチェーン構築が進展しています。また、IT導入による効率化と広島大野ケミカルセンターの再整備、西日本を中心にした物流整備の計画化を実施しています。
海外市場の開拓においては、これまでに体制を構築してきた案件で進捗がみられ、中国でのバルブメンテナンス事業が堅調に推移するとともに、ベトナムでのレトルト食品向けフィルムのトライアル需要が顕在化してきています。
そのほか、人事政策においては、やりがいのある職場環境づくりを推進し、財務政策においては、積極投資の一方で健全な財務体質の堅持に努めています。社会課題への対応については、SDGsへの取り組みを積極的に行い、これからの時代を捉えた経営基盤強化を推し進めてまいります。