当社の創業は、1929年、空気を分離して製造した酸素を、産業ガス・医療用ガスとして販売したことに始まります。以来、地球の資源である「空気」と「水」の存在するところに事業の可能性を見出し、そこから生まれた技術を社会に役立てるという企業姿勢を貫いています。
当社の特長は、「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」から成る独自のビジネスモデルです。
当社は、いかなる経営環境においても安定した成長を実現できる「全天候型」の経営体制を目指し、積極的なM&Aによって祖業の産業ガス事業を基軸とした多角化を推進してきました。産業ガスやエネルギーといった「産業系事業」のみならず、医療、農業・食品、海水などの「生活系事業」への領域拡大を積極的に進め、モノづくりと人々の暮らしに欠かすことのできない安定したマーケットにおける事業ポートフォリオを確立し、「全天候型経営」を実現しています。
独自の「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」で厳しい経済環境の中でも堅実に成長
「全天候型経営」と合わせて、当社の経営モデル「ねずみの集団経営」は、当社グループを構成する企業の集団を、哺乳類で最も繁栄した種と言われる「ねずみ」の特長に模した独自の成長戦略です。かつて隕石の落下による劇的な環境変化が起こった際、順応できずに絶滅した種がいた一方で、ねずみは、耳や脳を発達させ体を小さくし、強靭な生命力を進化させました。当社は、まさに「ねずみ」のように環境変化に俊敏に対応し、柔軟に新分野を開拓する活力を持つ事業集団を育成し産み出し続けています。総数260社を超える当社グループでは、多くの中堅・中小規模の事業ユニットがそれぞれ自主独立の経営によって自らの成長を図る一方、これら事業ユニットを有機的に連携させることで、一つの企業集団として持続的な成長を実現しています。
当社は、独自のビジネスモデルである「全天候型経営」と「ねずみの集団経営」のもと、「失われた20年」、リーマンショックなど厳しい経済環境の中でも、連結売上高3.6倍、同経常利益3.6倍の成長を実現してきました。