日本円を外国の通貨に換える取引を「外国為替取引」といいます。たとえば日本円を米ドルに換えることを「ドル買い」あるいは「円売り」といいます。ところが、通貨の価値は刻一刻と変わっていきます。1米ドル=120円だったり、121円だったりします。この価格変動に着目して取引する投資がFXなのです。

 たとえば1米ドル=110円で買ったとします。これを1米ドル=120円で売ったとすれば、10円の利益が出ます。これを為替差益といい、FXはこの為替差益を狙った取引です。取引は日本円や米ドルだけでなく、数多くの通貨の組み合わせで行なえます。

FXのメリット・デメリット

 FXの魅力はまずなんといっても少額資金でスタートできる点にあります。少額の資金で多額の投資資金を動かせるところにFXの魅力があります。逆にそこにリスクも潜みます。

 投じた金額の何倍もの利益が期待できる代わりに、何倍もの損失が出ることもあるわけです。株式や投資信託以上に、いかにリスクを抑えるかが大事になります。

 株式投資の銘柄数や投資信託の商品数はケタ違いに多く、投資先の選択にも迷います。FXであれば対象となる外国通貨の数はかなり限られます。はじめは、米ドルやユーロだけを対象にしてもよいでしょう。

 FXの場合、株式のように個別企業の情報を追う必要はなく、チャートと経済の大きな流れ(円高か円安かなど)で判断します。為替を動かす要因のうち、個人投資家が注目すべきものもわずかです。FXは短期の売買になりやすいので、日々の値動きもチェックしておきましょう。

FXのメリット・デメリット

少ない資金で大きな運用

 FX取引を行なうには専用の取引業者や証券会社などに口座を開設します。取引にあたっては、先にお金を担保として預け入れます。これを「証拠金」といいます。FXが単なる外貨預金と異なるのは、FXは預けた資金の何倍もの通貨を買い付けられるのです。

 通貨は、米ドルなら120円の水準から1円(1%未満)値動きしただけでも大きな変動といえます。ただし、1円(1%)の値動きでは投資の妙味がありません。  そこでFXでは、預けた資金の何倍もの金額(通貨)を動かすことができるのです。このシステムをレバレッジといいます。50万円の証拠金で500万円の取引を行なう場合「レバレッジが10倍」といいます。レバレッジが大きいほど、損益の幅が大きくなります。

少ない資金で大きな運用

いつでもできる24時間取引

 外国為替は、たとえば株式取引における証券取引所のような取引所はありません。世界各地にある銀行間での為替は取引されています。そのためFXは、月曜の朝から金曜の深夜(土曜の早朝)まで、平日であれば24時間取引ができるようになっています。

 日中にしか取引できない株式投資と違って、平日の日中は時間が取れないサラリーマンでも、夜帰宅してから取引ができます。とくに欧米の銀行が開くのは日本時間では夜中。そのため主要通貨である米ドルやユーロは日本の夜に取引が活発になります。

 自分のライフスタイルに合わせて、好きな時間に取引ができます。

いつでもできる24時間取引

金利差で利息を得る

 外貨預金とは、より金利の高い外国の通貨で預金することでインカムゲイン(利息)を狙うものです。FXでもこの利息がつきます。これは低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買った場合、その金利差の分だけ受け取ることができるのです。

 2016年現在、日本は稀有の低金利となっています。日本円を売って高金利の通貨を買えば、その金利差分の利息を受け取れます。レバレッジを利かせられるので、けっして金利も無視できません。この「2つの通貨の金利差」をスワップといいます。

 ただし高金利の通貨を売って、低金利の通貨を買ったときは、逆に金利差分を支払わなければなりません。このケースではインカムゲインとキャピタルゲイン(売買益)を天秤にかけて判断しましょう。

金利差で利息を得る

口座開設から取引までの流れ

 FXの取引を行うにはまず、口座を開設しなければなりません。口座は証券会社のほか、FX専門の取引業者でも開けます。注意しなければならないのは、証券会社です。株式取引の口座があっても、別途FX専用の口座の開設が必要になります。

 口座開設は業者のホームページ上で、指示に従って行います。また、「マイナンバー」も必要ですから、通知カード等で「個人番号」を確認しておきましょう。(下の図参照)

 送られてきた取引用のパスワードは忘れないようにしましょう。証拠金を振り込んだら、あとはいつでも取引をスタートできます。

口座開設から取引までの流れ
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