FX売買のポイント

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FXとは、異なる通貨同士の値動きに投資するものです。細かく動く為替にすばやく対応するため、ツールとしてのチャートは欠かせません。また、超短期か中短期かなど投資スタイルによって、使うにふさわしいチャートも異なってきます。まずは自分に合った投資スタイルを選択し、それに合わせたツールを選ぶようにしましょう。

投資スタイルにはどんなのがあるか

FX取引には、いくつかの投資スタイルがあります。取引開始から決済までの時間によるスタイルもあります。売買期間が短い順に「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」があります。投資スタイルによって、使用するツール(=チャート)の種類も違ってきます。

スキャルピングは超短期売買。取引開始から決済まで、長くて数分、短いとそれこそ数秒で終わらせます。小さな利益をコツコツ積み重ねていきます。円で換算するなら、1回あたり1銭から数銭の値動きを狙います。

デイトレードは数十分単位から長くても、一日のうちに決済します。10銭から1円程度の値動きを狙います。基本的にはリスクに備え、翌日に持ち越さないようにします。

数日から1週間程度をホールドするスイングトレードは、時間的にも精神的にも余裕がうまれますが、狙う値幅も大きめになるぶん、きちんと予測、戦略を立てる必要があります。

投資スタイル スキャルビング(超短期売買)「期間 数秒〜数分程度」 「ねらう利益 1銭〜数銭」 「使うチャート ティック・チャート、1分足・5分足など」 「スワップポイント なし」 「その他 日中働いている人には不向き」 デイトレード(短期売買)「期間 10分〜1日程度」 「ねらう利益 10銭〜1円」 「使うチャート 10分足・60分足・日足など」 「スワップポイント なし」 「その他 日中働いている人には不向き」 スイングトレード(短〜中期売買)「期間 2日〜1週間程度」 「ねらう利益 できれば50銭以上」 「使うチャート 日足・週足など」 「スワップポイント あり」 「その他 日中働いている人でも可能」

為替の変動

経済指標が発表されるたびに為替は動きます。金利の上げ下げや、景気が良くなったり悪くなったりで為替は大きな影響を受けるのです。

たとえばアメリカが金利を引き上げたとしましょう。もともと日本よりアメリカの金利の高かったところに、さらに金利差が広がりました。すると資金はアメリカに流れます。お金はより金利が高いところ、より高い利息がつくところに預けるのが合理的な投資行動だからです。そうなれば為替は、ドル高=円安に動きます。

金利は各国の中央銀行が上げたり下げたりします(金融政策)。日本なら日本銀行、アメリカなら米連邦準備制度理事会(FRB)です。注意したいのは、市場は事前に予測します。たとえ金利が上がったとしても、事前の予測より上げ幅が小さければ、為替が逆に動くことがあります。
市場は、各種経済指標の事前の予想と実際に発表された指標の差に大きく反応します。この事前予想とのギャップ(=サプライズ)が大きいほど為替の動きは大きくなります。これは景気動向でも同じことがいえます。

為替の変動 金利が上昇しても、市場予測を下回る場合は、通貨高にならないので注意

売買のポイント

為替は上がったり下がったりを繰り返します。その動きはチャートで示されますが、売り買いは大きな流れ(トレンド)に乗ることです。たとえば「買い」は、陽線が連続してあらわれる状況、すなわち「上昇トレンド」のときに買います。「売り」であれば、陰線が連続してあらわれる「下降トレンド」のときに売ります。

注意したいのは、経済指標などで「サプライズ発表」があったとき。為替は大きく動くので、トレンド転換が起こりやすくなります。トレンド転換を見逃さず、流れに乗って売り買いしましょう。

上昇トレンドには下値支持線を引く 下降トレンドには上値抵抗線を引く 横ばいの時は下値支持線と上値抵抗線を引く

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